■マコの傷跡■

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chapter 7



~ chapter 7 “仲間はずれ”~




中学2年になってクラスが変わり2人の友達が出来た。
3人グループになって、いつも3人行動だった。

そんな中、1人の友達に好きな人が出来た。
毎日学校帰りに彼がアルバイトしているお店の前に
3人で座り込み彼を見ながら日暮れまで過ごす日々が続く。
なんだか、ばかばかしかった。
それに“これって逆に迷惑だろうな”とも思っていた。
毎日毎日それに付き合わされていて私はウンザリしていた。
なんだって集団でないと行動出来ないんだろう?
イライラしていた。

付き合いきれないと思ったある日黙って1人で帰った。
翌日から友達は居なくなった。
友達だった2人は完全に無視してきたし、
その様子を見てそれ以外のクラスの子も私を避けた。
弾かれるヤツに付き合うヤツはいなかった。

黙って帰ったのは私が悪かったと思い2人には謝ったが
2度と友達に戻ることはなかった。

標的はきっと誰でも良かったんじゃないかと思う。
多く攻撃してきたのは2人じゃないクラスメート達だった。
トイレに呼び出される、帰りに待ち伏せされる、
教室で私と話をしてくれる人は1人も居なくなった。

好きな人同士で食べていいお弁当は1人で食べる事になった。
お昼休み前になると胃が痛かった。
そのうちお昼は食べなくなった。


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